2024/9/19

リフォームしたくないご主人

時はコロナ渦、電話が鳴り
 奥様から今すぐにでもリフォームをお願いしたい雰囲気がこちらに伝わり、
 現地調査に伺う。
 
 現地は3階建ての戸建て
 
 緊急事態宣言、外出規制の世の中
 家族全員が何日も朝からずっと住居の中で
 暮らすストレス、そして
 
今まで気にも留めなかった部屋の汚れ、
独立した個室が欲しいといった願望など
 
 
 出迎えた奥様と挨拶を終え、ご要望のリフォーム範囲を聞き取り、
計測中に雲行きが怪しくなってきた。
 
 リフォーム推進派「奥様・娘2人」
 反対派「ご主人」
 
 計測中、こんな質問を受けた
 
 「この部屋はざっくりいくら位?」
 「これを頼むといくら位?」
 
 私は正式な見積は後日提出しますが、〇〇くらいと回答。
 
3階から1階まで計測を済ませ、ご家族がいらした2階リビングへ戻ると
すでに夫婦喧嘩が・・
 
 勘弁してほしい・・・退散だな
 パーキング代と時間の無駄の予感
 
 「一通り計測は済んでいますので、ご家族で相談の上
 リフォーム範囲を含め改めてお電話下さい。
 ですので、今の段階では見積書は作成しませんので
 今日のところはこれで失礼します。」

 もちろんこの方からの電話が鳴ることはなかった。